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従属と愛撫
黄金山アタックの「従属と愛撫」に行ってきました。

舞台セットは基調黒。
手前と奥に、赤い風車がずらーっと並んで。
奥には竹が。
左手がわには、しげみ。
右手にはテーブル。

やっぱ赤と黒がお好きなのですね。藤井さん。

<はじまり>
始まりは携帯注意のナレーションから。(黄金山はいっつもこれはお約束なのかなぁ)
比治山ブロックの吉本さんと武田さんで、思わず顔がにんまり。
吉本さんのヒゲは女性をかどわすためにあるのですね……! あぁ、しゅてき!!(←とてもヒゲに弱い人)

そして、ライトが落ち。
童子が、「かごめかごめ」の不気味な替え歌を歌って車椅子をかこむ。
車椅子に座っている男。
車椅子の後ろにいる女。
女は男の上に座り、男はその手で愛撫する。
そして……。


<ストーリー>
広島の片田舎の町。
車椅子で暴力的な兄トウキと、その男に殴られる妹シュリ。
歌う女コトリと、赤子をあやす男マサジ。
町には性転換手術をしたがる変態医者、橋巻。
東京から頻繁に町にやってくる、ブルジョワジャンキー・カツザキ。
そして、
コトリとシュリはプラトニックな関係の恋人同士。しかし、シュリは「プラトニック」の概念がよくわからない。
だが、それでも、2人は仲良く幸せにすごしていた。

そんな毎日に、半獣人間のササが登場する。


従属と愛撫。
それぞれがそれぞれ違うものを求め。
その愛の果てには。




<役者>
藤井さんは、いい役者さんばかりをもってくるなぁ。と感心。
みんないいんだもの。
その中から、気にかかる役者さんをピックアップ。

●コトリ(佐々木麻里)
自らを「男でも女でもない」と言う少女。
触れられるのが嫌で、「プラトニック」を重んじ、シュリを恋人に持つ。
この人は、血と戀のササヨさんです。
「少女」なんですよね。すごい少女。
「女」であることも「男」であることも「性」を嫌悪している、「少女」なんですよ。
そういう役がすごい合う。ササヨさんのときも、「少女」でしたけど。

●シュリ(三上ひかり)
兄トウキを突き落としてしまい、その罪悪感で兄の世話をしている女性。日常的に、兄に暴力を振るわれている。
コトリとプラトニックな恋人関係だが、プラトニックがよくわからない。
「びいどろ屋2」でも出てきてた人。
「もしや……」とか思ってたけど、やっぱりそうでした。
少しかすれた声が特徴的ですぐわかりました。
すごい従順な女性なんですけど、兄に共通するような残虐性がひそんでいて。
すんげぇ魅力的。
コトリを抱きしめるところとか、ある種、残虐でした。

●トウキ(岩本勇規)
日常的に暴力を振るう車椅子の男。
シュリを愛し、シュリに罪悪感を抱かせ、自分のことを考えさせるゆがんだ愛情を持つ男。
「ねじれる娘」では、純粋な青年演じていたのですけども。
やっぱ、あの鋭い目は悪役が似合いますね!!(悪役好き)
一番常軌を逸している愛し方なんですけども、誰よりもまっすぐなんですよね。
コトリを殴る時、触れられるのを嫌がるコトリに、「シュリにも触られることを嫌がっているんじゃないだろうな!」みたいな台詞がさぁ!!
うわぁ!! ってキましたね。
あと、幼児に退化したときのも好きです。
ギャップに弱いんですね。私。

●橋巻(橋本勇)
性転換手術をやたらとしたがる医者。
マリファナを育て、カツザキに提供している。
なんでしょう! この人!!
すんげぇうさんくさい!!(笑)
背ぇ高くて、肩幅もけっこうあって、黒ぶち眼鏡で。
手をワキワキしてるだけで、もぉ、笑える。
立ってるだけで、なんか、いいアジでてるんだよなぁ。
真面目なんだけど、すごいイヤな方向で真面目なんだろうなぁ、みたいな匂いが(笑
もっとカツザキさんとのからみとかみたかったなぁ。


<好きな場面>
●シュリが、トウキに拳銃で足を撃つ場面
あれ。すごいスキ。
マサジの夢の中では、シュリは「誰かのために死ぬことが望みだった」みたいなことを言って、幼児化した兄のために死ぬんですけど。
現実では「実は立てれる兄」を拳銃で撃つんですよ。
「シュリの残虐性」ってのがねぇ。すんごいの。
マサジの夢の中のシュリってのは「マサジのシュリのイメージ」なのか。それとも「ありえたもうひとつの形」なのか。
どっちでもありそうな感じで、すごい好きな場面なのです。

●トウキがコトリを性転換手術させたがる
コトリは女性だから、きっと「プラトニック」だとか「男でも女でもない」とか言えるわけで。
それがイラっとくるんだろうなぁ、と。
そんなワケの分からんモノで、シュリと仲がいいコトリがすごい嫌いなんだろうなぁ、と。


<感想>
登場人物が多いからなのか、サラーっと流れてしまった感じがしましたけど、楽しめました。
もっと、ねっとりと見せてほしかったなぁ、という感じもありますけど。
もっと時間が長くなっていいから、ねっとりと見たかったなぁ、と。

多分、私は、「人間と人間の対話」っちゅーものが大好きなんだと思う。
だから、少人数の劇が好きなのかなぁ。

見終わって、ロビーでアンケート書いてると。
最初のアナウンスの声が……。
気のせいかな?とか思ってたら。
武田さんがおりました。鼻血出るかと思うほどびっくりしました。
そうだよね、そりゃ見に来るよね。
11/13 00:02 | [記録]演劇 | CM:0 | TB:0
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