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初雪の味
青年団リンク「青☆組」×山小屋コラボ企画「初雪の味」を見に行きました。

あらすじ

働きに県外に出ている長男、なかなか実家に帰らない長女、フリーターの次男。そして、ちょっと最近体調のよくないお母さんと、その弟のハル叔父さん。
そんな、4回の家族のお正月。



なんか、ストーリーというよりも、なんか、日常の一部分を切り取ってぽん、と見せてくれたような。
その、生活の積み重ねみたいなのが、すごい感じるから、ちょっとしたことでも、きゅぅぅぅっとせつなかったりするのです舞台でした。

そんで、切り取った日常というのが「大晦日からお正月にかけて」というのでして。4回のお正月というので。
なんだか、ねぇ。1年間という間で変わってしまったもの、変わらないもの、というのが、感じられて、せつないったらありゃしない。
くそう。

舞台は、畳の部屋に、大きなこたつが一個。あとは、周りをかこう障子。
それだけです。
シンプル!!
なんか、それもね。
「そこらの家庭にもありそうな」感じで。いいのよ。
下手にパリっとしていない。
本当に、舞台って、いろんな顔を持っているなぁ、とニコニコしてしまいました。
こんなコタツだけの間で、なにが始まるんだろうとどきどき。

で、まだかなーと待っていて。
よーく耳を澄ませば、なんか「ゴーン」という除夜の鐘の音がかすかに聞こえる。これも、なかなか憎い演出。チクショウ。
本当に「気づかない間に」だからなぁ。



で。
「青年団」の演劇は「静かな演劇」といわれている、というのは小耳にはさんでいたのですが。
まさに静か。
BGMが一切無し。(除夜の鐘くらいなものかな?)
そして、リアルな、日常の空間。

こういうタイプの演劇は初めて見るのですが、これって、本当にきっちりとした演技力がないと無理なんだろうなぁ、と。静かな圧倒を感じました。

あぁ、あと、こういう小さな規模で、年齢の幅のあるのを見るのも初めてなんですけども。
やっぱ、実際の年齢にあった役を演者さんがやると、きゅっと、引き締まりますねぇ。
なんか、落ち着いて見られますね。
やっぱ重みが違うー。
そんな、私はおかあさんとハルおじさんに目がいってしまいました。

おかあさん。
見た目、特別ナニかあるというわけでもなく、そこらへんにいそうな「お母さん」のような人で。
1回目のお正月では、入院していて、2回目以降では病弱で、でも、いつもニコニコしていて、やさしくてさぁ。
でも、芯は、誰よりも強くて、家族を支えている人でした。
うぅ、こういう人には弱いのよ。私。
3回目のお正月の最後。
退場時、くるっと横を向いてゆっくりと退場していくのですが。
その、横を向いた瞬間。すごい、すごい美しく見えて。
鳥肌が立ちました。

ハルおじさん。
ハルさん、大好きだ!!!!
というか、私はあのテの容姿に弱いのです。
なんだろうなぁ。
目を細めると、すごい年相応なんだけど、目が、くりっと大きくて少年みたいなんですよ。
言動も、一番、なんか、「人をたのしませようとする人」みたいなので、少年みたいなんだけど、でも、なんかふと寂しそうな感じがして。
あぁ、かっちょいい。これぞ中年の魅力!


東京からわざわざ来て、しかもこのお値段で、こんな質の高い演劇が見れたのって、すごいお得だなーと、思いました。
また見たいなぁ。
04/04 23:33 | [記録]演劇 | CM:0 | TB:0
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