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削って凌いでいく日々
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収録作品
佐藤賢一氏の短編の文庫化ということで、購入してみる。 佐藤さんの短編は、初めて読むのですが、やはり長編と比べて物足りないなぁー。という感があるものの。 やはり、読んでいる間は、登場人物一人一人に感情移入してしまうんだよなぁ。 まぁ、一話ずつ、簡単にあらすじと感想を。 ●ジャンヌ・ダルクまたはロメ
佐藤さんは、歴史的事実に基づいて、そこから想像を膨らませるのがうまいなぁ。 ジャンヌの聖性と、ジャンヌの推測される秘密と。 どっちも、はっきりとしないままうやむやなままにしておくのが、また憎い。私はこういう演出好きです。 あと、「傭兵ピエール>」を読んでいたら、”あの名前”が出てきて、ニヤリとさせられます。 佐藤さんは、さりげなく世界観を繋げるのがこれまた憎いですね。 ●戦争契約書
これもまた、多分、実際にあった契約書から、想像をふくらませてるんだろうなぁ。 なんか、一攫千金を狙って、戦争に行く人の素顔というか、そういうのがうかがえて、これはこれで楽しかったです。 ●ルーアン
やっぱり、佐藤さんの描く坊主はかっちょいいです。 「騎士道とは、正義感。それはキリスト教徒の美徳であり、キリスト教徒である証明」と思っているジャック。 だけども、それは違うのだと思い知ることになる、あの挫折の瞬間。 そして。ラストのあのシーン。 この短編集の中で、この話が一番好きです。 ●エッセ・エス
めずらしく「王子様お姫様」な王道なお話。 話の筋も、王道だし、「読者」としては、すぐに筋は検討がつく。 けども、やはり、人物像がやっぱいいんだよなぁ。 妻子持ちのフェルナンド王子とか、もう、すごいおもしろい。 下品なんだけど、めっちゃかっこいいんですよ。 だからこそ、あのまじめなシーンが、ぐっと引き締まって、なんだか説得力がある。 ●ヴェロッキオ親方
10ページにも満たないお話。 だけども、なんか一番印象に残っているお話です。 というか、この数ページで、涙出そうになりましたよ。危ない危ない。 人間の醜さと美しさを、この数ページで出せるってすごいなぁ。 ●技師
ゆがんだ男を書かせたら天下一品でなかろうか。そして、ゆがんだ男ってのは大好きです。 恋心と復讐とこれが一体になっているんですよ!? めっちゃ素敵じゃないですか!! ラストがねぇ。アレでねぇ。好き嫌い別れると思うけど。私はあの終わり方は好きです。 ●ヴォラーレ
なんだろう。鳥(飛ぶこと)と、競争心とか。そういうのを、うまく結びつけたお話です。 多分、現代の感覚にすごく近い感じの話だと思います。 うーん。なんだか、軽く見返したら、もう一度、じっくりと読んでみたいお話だなぁ。 http://soramania.blog11.fc2.com/tb.php/52-a9c238b0 * トラックバック *
「ジャンヌ・ダルクまたはロメ」佐藤賢一
久しぶりに、佐藤賢一を読みました。そういや、この人も直木賞作家ですねえ。リュック・ベッソンの「ジャンヌ・ダルク」が好きで好きで仕方がないんですが、狂気ってゆーか、妄想に取りつかれた少女ジャンヌってのが、ミラ・ジョヴォヴィッチの体当たりの演技とあいまって..
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